【大学野球選手権】準決勝観戦レポ

2008-06-14-Sat-23:59
珍しい大会記録に立ち会いました。

第1試合では1イニング最多得点16、第2試合は最長時間試合5時間7分(手元集計では5時間5分でした)。その他にも第1試合は無死満塁から故意落球→打者アウトなんていうプレーも目撃できました。

2試合とも試合の結果を左右したのはエラーだったわけですが、何というか、これがトーナメント戦の怖さというものなのでしょう。

試合結果のページ(読売新聞)


■第1試合
   ..|1 2 3 4 5 6 7 8 9 |計
明治 |3 0 3 0 0 0 0 0 1 |7
東海 |0 0 0 0 16 0 1 0 X |17

【明治大】江柄子、岩田、野村、近藤、門田−中野、安田
【東海大】杉本、中西、小松崎−秋山
【本塁打】近藤、横田(以上東海大)、佐々木(明治大)



試合的には5回コールド、16-6ですね。

5回表までは完全に明大の楽勝ペース。エースの岩田を温存して6点リードですから、点差はともかく少なくとも勝負には勝つと思いますよね。

大量失点した5回ですが、確かに江柄子は4回あたりからヒットを打たれてはいた。冷静にスコアシートを眺めると、結果的には2巡目につかまっていたわけですけど、ただ、出したランナーは全部ヒットだったわけです。四死球やエラーで与えたチャンスではなかった。

丁寧に放れば、あるいは2、3点は失ったかも知れませんがあんなことにはならなかったのではないかと。

つまり、一死満塁から不用意な三塁牽制→悪送球で二者生還。あのワンプレーが全てでしたね。

ただ、まだそれでも明治としては6−2とリードしているわけで。まさかここから14点取られるとは…。一死取ったプレーから二死まで14人連続で出塁。この間、岩田を挟んで前日登板の野村までつぎ込んでも、一度大きく流れた試合の流れを戻すことはできませんでした。

一度流れ出したら止められない、そう、これが大舞台でのトーナメント戦の怖さです。トーナメント戦ゆえにエラーもある。エラーは仕方ない。ただ、防げるエラーと防げないエラーがあり、試合の趨勢を決めるのは防げるエラーということです。

一方、噂の噂の噂の東海大は攻撃陣の破壊力は去年のチームの方が上という感じ。去年準優勝したチームから投手陣が揃って4年を迎え、投手陣を含めたチームバランスは今年の方が上という印象でした。

スタンドの応援は準決まではブラバンなし、控え部員のメガホン応援は高校野球っぽくて、そこは明治なんかよりも好感が持てました。


■第2試合
   ..|1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 1 2 3 4 5 |計
東洋 |0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 2 0 0 0 1 |5
近畿 |0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 2 0 0 0 0 |4

【東洋大】上野、乾、内山、鹿沼−大野
【近畿大】巽、谷口、滝谷、安部−石本、広瀬
【本塁打】中倉、松永(以上東洋大)



近大・巽の散発4安打完封。のはずでした。

9回表一死、なんでもない十九浦のセカンドゴロを岡澤が雑に扱ってエラー。二死後、中倉が起死回生の同点2ラン…。

その後はご覧の通りです。準決勝の第2試合が終わって夜の8時とかあり得ないです。

実は延長11回ウラの2失点で同点にされる場面。ちょうど薄暮で照明をつけるかつけないか…、という微妙な状況だったんですね。運営側は11回で東洋が逃げ切ってくれれば点灯せずに終わるので明らかにそのままにしたいという本音が見える感じで。

この回、東洋は結局、3エラー2四死球でノーヒットで同点に追いつかれるわけですが、先頭打者のライトフライを見失ったプレーは、あれは暗くて打球が見えなかったようなプレーで、いずれにしても照明点灯のタイミングが勝負のアヤになったことは間違いない。

あと、東洋1点リードの一死満塁で岡澤が三振を喫し、このとき3塁ランナーがキャッチャーからの牽制で刺されそうになる。これもタイミングはアウトっぽかったですが、審判も暗くてよく見えなかったんでしょう。セーフと判定され、次打者四球で押し出し同点。げふ。

かように、延長15回まで及んだのには色んな伏線があったわけです。

ただ、元をただせば9回表のセカンドエラー。あれですよあれ。全部岡澤の自作自演です。

もう、あれ以降のイニングのプレーは全部想定されていないプレーとして、自責なしで記録したかったくらいです。

ただ、それらもろもろ差し引いて、東洋の勝因は中倉の打撃とリリーフでマウンドに立った鹿沼の好投でしょう。

中倉はヒット、本塁打、三塁打で、15回の決勝打の場面では二塁打が出ればサイクルだったんです。ヒットは3打席目からで15回は7打席目だったわけですが、とにかくそのときサイクルリーチだというのを分かっていたのは、スコアをつけていた自分を除いて、バックネット裏にもほとんどいなかったんじゃないでしょうか。

で、右中間をライナーで破り、当然のように2塁をまわって3塁まで走った。個人の記録よりもチームの勝利。中倉えらい。

一方、8回から登板した鹿沼は、8イニング投げて実は3安打しかされていません。7四死球出したので毎回ピンチの連続だったような印象でしたが、ボールが許されない勝負どころのカウントで勇気を持ってスライダーを投げ切った。これが一番だったんじゃないかなと。

両軍、決めきれない展開の中で、ほんの少し、東洋側に決定力があったとすれば中倉と鹿沼の2選手でしたね。

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